パリつぶ

パリジェンヌたちのつぶやき

聖燭祭のクレープ

f:id:bonjour-paris:20180731112110j:plainエマ


同僚でwebデザイナーのピエールが会社を辞めることになり、聖燭祭(“ろうそくの日”の意味で、フランスではこの日にクレープを食べる風習がある)が近いので、オフィスの会議室でサヨナラパーティを開いて、みんなでクレープを食べることにした。

シャンパンの代わりにクレープと相性のいいリンゴ酒シードルで別れの乾杯をする。

 

ピエールの奥さんは自分の故郷の地方都市でいい仕事のポストを見つけたので、ピエールが会社を辞めて彼女に着いて行くことになったのだ。3歳の娘も一緒に。

 妻の転勤に夫が会社を辞めて着いて行くという話はたまに聞くけれど、まだまだ少数派だと思う。それで、なんとなく女性社員たちはピエールの決断を好意的に見ているのだ。

 

「子どもがちょうどこの9月から学校に入るから、時期的にもいいんだよね。妻は引越したらすぐに仕事だから、最初は僕が娘の面倒をみたり、家事をしながらぼちぼち仕事を探すよ。妻の両親が同じ町に住んでいるんだけれど、僕たちが近くに住むことをすごく喜んでいるんだ。まだまだ元気だから孫の面倒も必要な時は見てあげると言ってくれているし」

なんてピエールが話しているのを女性陣はニコニコしながら聞いている。

 

オフィスでクレープを焼くのは難しいので、スーパーで買って来たものを電子レンジで温めて、みんなが持ち寄ったヌテラ(チョコレート風味のスプレッド)やジャム、はちみつを塗って食べる。

 

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私は「新しい彼があなたのところに泊まった翌朝に、二人で食べて」とリザからもらったジャムとジュレを持参。いつ来るかも分からないチャンスを待つよりは、早く食べてみたいと思ったのだ。案の定、同僚たちに「美味しい」と好評だった。

 

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最近離婚したばかりの同僚エリーズは、別れた夫はひどいマッチョだったとぼやいていたが、ピエールに向かって「やっぱり男はあなたみたいに奥さんの生き方を尊重する人がいいわね」としみじみと言う。

 

 私も今までは彼氏選びの第一条件は“フィーリングが合うこと”だったけれど、結婚したり、子どもを持つことも考え始めているので、そうなると私の仕事を尊重してくれるとか、家族のことをちゃんと考えてくれるとか、そういうことも大事な条件になってくるのだろうな、とクレープを食べながら思った。